病名・症状から探す |大阪鶴橋駅の肛門外科・消化器内科|鶴橋駅前たまおか肛門・内視鏡クリニック
お腹が痛い
胃の痛みや不快感は、多くの方が経験する症状ですが、背景にはさまざまな病気が潜んでいます。
胃の痛みや不快感のある病気は、検査によって明らかな臓器の異常が見つかる「器質性疾患」と検査で異常が見つからない「機能性疾患」に分けられます。症状が軽いからといって放置は禁物です。
胸やけ・胃もたれ
みぞおち周辺の不快感やもやもやした感覚、いわゆる「胃がムカムカする」という症状を経験したことがある人は多いのではないでしょうか。胃がムカムカする症状には、一過性のものから病気のサインまで、さまざまな可能性が考えられます。
ここでは、胃のムカムカ感の原因や症状、考えられる病気、対処法について解説します。「もしかして自分も…」と思われた方は、生活習慣を見直したり、受診を検討したりしてみてください。
下痢
下痢が続くと腹痛や脱水などを引き起こし、生活に支障をきたすことがあります。食あたりや風邪による一時的な下痢もあれば、数週間以上続く慢性的な下痢の中には、重大な病気が隠れている可能性も考えられます。
繰り返す下痢に悩まされている場合は、早めに消化器内科を受診し、原因を明らかにすることが大切です。
便秘
便秘が続くと、お腹の張りや不快感、体のだるさなど、日常生活に影響を与えることがあります。
「たかが便秘」と放置しがちですが、慢性的な便秘の裏には病気が隠れていることもあるため注意が必要です。つらい便秘が長く続く、症状が悪化していると感じる場合は、早めに消化器内科で相談してください。
便潜血陽性
便潜血とは、便に血が混ざっていないか調べる検査です。
食道や胃、腸といった消化管で炎症や潰瘍、ポリープやがんなどの腫瘍が生じた場合に、便に血が混じることがあります。
便潜血検査はこのような消化管の病気の有無を推し量るのに有用で、簡易的に行えることから、健康診断や人間ドックでも利用されています。
いぼ痔
痔核とは、排便時の強いいきみなど、日常生活の中で長期間肛門に負担をかけるうちに肛門付近の血行が悪くなり、静脈叢がうっ血してこぶ状に拡張したものをいいます。形状がイボに似ているため「イボ痔」とも呼ばれています。痔核はいくつかある痔のタイプの中でもっとも多く、一般に「痔」というとこの痔核を指します。直腸と肛門の境目(歯状線:はじょうせん)よりも上側の直腸(粘膜)部分に発生するものを内痔核といい、下側の肛門(皮膚)部分に発生するものを外痔核といいます。内痔核は、もともと肛門内にありますが病状が悪化して大きくなり、それを支える組織が弱くなると、千切れて出血したり、肛門外に脱出したりするようになります。
切れ痔
便秘や下痢によって肛門上皮(肛門出口付近の皮膚)が切れたり裂けたりする病態のことで、一般的に「切れ痔」と呼ばれています。排便時に出血や痛みを伴います。発症後数日で回復する急性裂肛と、裂肛を繰り返すことで傷が深くなり、やがて潰瘍になってしまう慢性裂肛があります。慢性裂肛では痛みが持続し、傷の内側に肛門ポリープや外側にイボを形成することがあります。さらに進行すると肛門が硬くなり出口が狭くなってしまう肛門狭窄を起こすこともあります。女性に多く、とくに20~40代に好発します。
あな痔
痔瘻とは、直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネル(瘻管:ろうかん)ができてしまう痔のことです。「あな痔」とも呼ばれ、男性に多くみられます。初期の段階は肛門周囲に膿(うみ)がたまり(肛門周囲膿瘍:こうもんしゅういのうよう)、その膿が自然に出たり、切開によって排膿(はいのう)されたりすると、のちに膿の通り道が残ることがあります。この膿のトンネルやしこりになった組織が痔瘻です。化膿の原因となる細菌が侵入する穴を1次口(原発口)、膿がたまる部分を原発巣、膿が出ていく外側の皮膚開口部を2次口と呼びます。
痔瘻は、痔核(イボ痔)や裂肛(切れ痔)と異なり、薬で治すことはできず、治療には手術が必要となります。手術を行わずに長年放置してしまうと肛門変形の原因になったり、まれにがん化(痔瘻がん)したりすることもあります。痔瘻がんは一般の肛門がんに比べて、悪性度が高いとされていますので、痔瘻と診断されたら速やかに適切な治療を受けることが重要です。
逆流性食道炎
強い酸性の胃液(胃酸)が胃の内容物とともに食道に逆流することにより、食道が傷つき、炎症を起こすことで発症し、胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状が生じます。もともと日本人には少ない病気といわれていましたが、近年、日本でも増加傾向にある疾患です。
食道がん
食道がんは、食道の内側にある粘膜の細胞ががん化することで発生する悪性腫瘍です。早期にはほとんど症状が現れないため、発見が遅れることが多く、進行してから見つかるケースも少なくありません。一方で、近年では定期的な内視鏡検査の普及や人々の健康意識の向上により、早期発見・早期治療のチャンスも広がってきています。
急性胃炎・慢性胃炎
急性胃炎とは、胃の内側を覆っている粘膜に急激に炎症が起こる病気です。突然の胃の痛みや不快感、吐き気などの症状を引き起こし、多くの場合は一過性で回復しますが、原因や重症度によっては注意が必要なこともあります。
近年では、内視鏡検査の普及により、胃粘膜の状態を詳細に観察することが可能となり、急性胃炎の診断精度も向上しています。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、消化のために分泌される胃酸やペプシンといった消化酵素が、胃や十二指腸の粘膜を深く傷つけることで起こる病気です。
健康な胃や十二指腸では、粘液や血流といった「防御因子」によって、これらの消化液から粘膜が保護されています。しかし何らかの理由でこのバランスが崩れ、「攻撃因子」が強くなったり、「防御因子」が弱まったりすると、潰瘍が発生します。
胃潰瘍は胃の粘膜がえぐられた状態、十二指腸潰瘍は胃の出口に続く小腸の最初の部分である十二指腸の粘膜がただれた状態です。いずれも重症化すると出血や穿孔(穴が開くこと)を起こすこともあるため、早期の発見と適切な治療が重要です。
ピロリ菌感染
ピロリ菌は正式名称を「ヘリコバクターピロリ」といいます。大きさ4/1000ミリ程度のらせん状の細菌で、鞭毛(べんもう)と呼ばれる糸状の突起があり、経口感染によって胃の粘膜に棲みつくと考えられています。胃には強い酸(胃酸)があるため、通常、細菌は生息できませんが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を分泌し、周囲にアルカリ性のアンモニアを作り出すことで胃酸を中和しながら生存しています。胃酸の分泌が弱い5歳以下の幼児期に感染する可能性が高く、ピロリ菌を持っている親や家族から食べ物の口移し、食器の共有などによって感染することが多いとされています。また、ピロリ菌は胃の粘膜のほか、土や水にも生息しており、上下水道が十分整備されていなかった時代に幼少期を過ごされた方に感染率が高い傾向があります。日本人の世代別感染率は、10~20代では10%前後と低いものの、50代の人では40%程度、さらに60~70歳では60%程度と一気に跳ね上がることがわかっています。
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシア(FD)とは内視鏡検査などで調べても、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんといった器質的な異常がないにもかかわらず、胃痛(みぞおちの痛み)や胃もたれ、胃の膨満感などの症状が慢性的に起こる病気です。消化器内科の領域において最も頻度が高い疾患で、慢性的に辛い症状が続き生活の質(QOL)が著しく低下します。
適切な治療によって症状が改善すれば、QOLの回復も期待できますので、症状の強い方は、我慢せずにお早めの受診をおすすめします。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)とは、一般の腸の検査(大腸造影検査、内視鏡、便検査など)をしてみても、炎症や潰瘍、内分泌異常などが認められないにも関わらず、慢性的に腹部の膨満感や腹痛を起こしたり、下痢や便秘などの便通異常を来たしたりする疾患です。腸の内臓神経が何らかの原因で過敏になることによって、引き起こされると考えられており、20~40歳代によくみられ、年齢を重ねるとともに減少する傾向があります。過敏性腸症候群は多くの方が悩んでいるありふれた病気で、全人口の10~20%に認められ、消化器内科を受診する人の約3分の1を占めるともいわれています。生命に関わる病気ではありませんが、お腹の痛み、下痢、便秘、不安などの症状で、通勤・通学などに支障を来すことが多く、生活の質が著しく低下するため適切な治療が求められます。
生活習慣の改善や薬物療法などにより、症状の改善が期待できる病気です。下痢・便秘などのお腹の不調でお悩みや不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
大腸ポリープ
大腸の管の内側表面は粘膜でできており、この粘膜の最も浅い層の一部がイボのように隆起してできたものを大腸ポリープといいます。多くは隆起しますが、平坦なものやキノコのように茎を持ったものなど形状は様々です。構造や組織により、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられ、専門的にはさらに細かく分類されています。腫瘍性ポリープは、良性の大腸腺腫と悪性の大腸がんがあり、非腫瘍性ポリープは、過形成性ポリープ、炎症性ポリープ、過誤腫性ポリープに分類されます。非腫瘍性ポリープは加齢や炎症によるもので、大きいものを除いては特に治療を必要としませんが、腫瘍性ポリープは良性であっても大腸がんになる可能性があるため注意が必要です。
大腸がんは、最初からがんとして発生するパターンと、良性の腫瘍性ポリープ(大腸腺腫)が悪性化してがんになるパターンがあります。多くは後者によるもので、サイズが大きくなるほどがん化率が高まると考えられています。そのため発がんリスクのある大腸腺腫を良性の時点で早めに切除することが大腸がんの予防につながります。
大腸がん
大腸がんは、大腸の内側に発生する悪性腫瘍で、日本人に多く見られるがんのひとつです。大腸は大きく「結腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸)」と「直腸」に分けられ、日本人ではとくにS状結腸と直腸にがんが発生しやすいことが知られています。
厚生労働省の統計によれば、年間およそ15万人が大腸がんと診断されており、男女ともにがんの罹患数上位を占めています。しかし、早期発見さえできれば、5年生存率はほぼ100%というデータが示すように、治療による完治も十分見込めるがんです。
ところが、早期の大腸がんにはほとんど自覚症状がなく、「気づいたときには進行していた」というケースが少なくありません。そのため、40歳を過ぎたら毎年の大腸がん検診が非常に重要です。