診療案内|大阪鶴橋駅の肛門外科・消化器内科|鶴橋駅前たまおか肛門・内視鏡クリニック
おしりの診療
毎日の生活のなかで、私たちは意識せずともお尻に大きな負担をかけています。長時間の座り仕事や排便習慣の乱れなどが積み重なることで、お尻のトラブルは誰にでも起こりうる可能性があります。中でも痔は日本人の約3人に1人が悩んでいるとされ、非常に身近な疾患です。しかし、お尻の病気は痔に限りません。便失禁や肛門周囲の感染症、直腸脱など、さまざまな病気があり、お尻の症状の背景には多くの要因が複雑に関わっていることもあります
お尻の不調は、単なる一時的な不快感にとどまらず、排便や座位といった日常動作に支障をきたすことがあります。また、出血や腫れ、痛みといった症状が続く場合には、痔ではなく大腸がんや感染症など、より重篤な疾患が隠れている可能性もあります。こうしたことから気になる症状がある場合は、無理に我慢せず、できるだけ早めに専門医を受診することが大切です。
おなかの診療
消化器内科は、食道・胃・十二指腸・大腸などの消化管および、肝臓や胆のう、膵臓などを幅広く専門的に診療します。
消化器は皮膚などと違い、体外からは見えない疾患が中心となります。症状も多彩なため、問診や症状に応じた診察を行い、必要に応じて血液検査、レントゲン検査、腹部エコー検査、胃・大腸内視鏡、CT検査などを用いて診断します。胃腸炎などの急性疾患や、胃がんや大腸がんなど命に関わる重大な疾患も存在しています。少しでも症状が見られるときは我慢せず、お気軽にご相談ください。
胃カメラ検査
上部消化管内視鏡検査とは、一般に「胃カメラ」と呼ばれている検査のことで、胃がんの早期発見のほか、食道がん、十二指腸がん、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍などの様々な病気を診断することができます。口や鼻から先端にCCD(電荷結合素子)カメラが搭載された内視鏡を挿入し、上部消化管(食道・胃・十二指腸)を直接観察できるため、X線検査に比べて微小な病変の発見に優れています。
検査では必要に応じて内視鏡先端部から出てくる鉗子(かんし)を操作し、病理診断用の組織を採取したり(生検)、ポリープなどを切除したりすることもあります。また、出血部位を止血することもあります。
大腸カメラ検査
下部消化管内視鏡検査とは、一般に「大腸カメラ」と呼ばれている検査のことで、肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの全大腸(一部小腸)を調べて、炎症、大腸ポリープ、大腸がんの有無などを診断することができます。検査の際には必要に応じて、大腸ポリープを切除したり、組織の一部を採取(生検)したりします。内視鏡で行う治療には内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などがあります。
大腸がんのほとんどは良性の大腸ポリープから発生します。そのため、良性のポリープの時点で切除することが大腸がんの予防につながります。また、大腸がんはかなり進行しないと自覚症状が現れにくいという特徴があるため、早期発見のためには症状のない段階から定期的に大腸内視鏡検査を受けることが有効です。
日帰り肛門手術
内痔核が脱出していない段階や、浅い痔ろう・比較的小さな皮垂であれば、局所麻酔で短時間に安全に処置できることが多く、日帰り手術の適応となります。
一方で、複雑痔ろうや深部におよぶ病変がある場合には、入院治療が必要になることがあります。症状の進行度合いや、痔核・瘻管・裂肛などの病変が存在する場所、さらには併発している他の疾患の有無など、さまざまな要因によって日帰り手術が可能かどうかを判断いたします。
病状や併存疾患によっても専門病院をご紹介させていただく場合がございますので、ご了承ください。
大腸ポリープ切除
大腸の管の内側表面は粘膜でできており、この粘膜の最も浅い層の一部がイボのように隆起してできたものを大腸ポリープといいます。多くは隆起しますが、平坦なものやキノコのように茎を持ったものなど形状は様々です。構造や組織により、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられ、専門的にはさらに細かく分類されています。腫瘍性ポリープは、良性の大腸腺腫と悪性の大腸がんがあり、非腫瘍性ポリープは、過形成性ポリープ、炎症性ポリープ、過誤腫性ポリープに分類されます。非腫瘍性ポリープは加齢や炎症によるもので、大きいものを除いては特に治療を必要としませんが、腫瘍性ポリープは良性であっても大腸がんになる可能性があるため注意が必要です。